もう1度あの日を振り返って

2021年3月12日。

 

V6界隈に激震が走った日。

 

多くのV6ファンがいつもと変わらない1日を過ごせると思っていたし、私もそう思っていた。

 

夕方になるまでは。

 

あの日の夕方以降のことは、今でもよく覚えている。

 

寝落ちからふと目が覚めて時刻を確認しようとしたら、ロック画面にLINEの通知があった。 私にV6を布教してくれた後輩ちゃんからだった。

 

V6が…

 

その瞬間にただ事じゃないと勘づき、急いでロックを解除。「V6が…」の続きが何なのか、怖くて怖くて仕方なかった。

 

もしかして6人のうちの誰かが雲の上でMUSIC FOR THE PEOPLEを踊り始めた?

 

私がそう思ったのは、井ノ原くんが2020年の24時間テレビ内の笑点で「V6発展途上」と言ったことや、同番組の告知で出たおしゃれイズムで「生きてる限りグループは続く」と言ったことが影響していた。

 

Twitterの通知を見ると、ネット記事のタイトルが視界に入った。

 

「V6 デビュー26年目の11月1日に解…」

 

寝起きで変な見間違いをしているのかと思いつつ、Twitterを開くとTLはお通夜状態だった。

 

V6が解散して、ごぉくんが退所する。

 

先述した通り井ノ原くんの発言を信じていたから、最初に出てきた言葉は「なんで?」だった。 悲しすぎて涙が出てこなかった。

 

後輩ちゃんに返信しようとLINEを開くと親友や親戚から心配のメッセージが届いていた。

 

ねえ大丈夫?

 

〇〇(本名)!生きてる?

 

お願いだから生きてたら返信して

 

気持ちはありがたかったが、何より私が心配していた後輩ちゃんにだけ返信をした。

私も理解が追いつかない

 

そう返した。 たしか心配してくれていた従姉妹には、これから先どう生きていけばいいかわからないと返信した記憶がある。

 

それから私はバイトに行った。 バイト先まで半泣きになりながら自転車に乗った。今思えばまっすぐに走れていた自信がない。

 

V6が解散したら私には何も残らない。この先を生きている意味がない。

 

いっそこのまま車道に飛び出してしまおうかと考えた。

 

しかし次の瞬間にふと6人の顔が頭をよぎった。

 

死ぬなら11月2日以降の6人を見てからにしよう。 6人が6人でいたこと、V6というグループが存在したこと、ごぉくんがジャニーズ事務所に所属していたこと。 これらが11月2日以降にタブー扱いされたら死のう。そう決めた。

 

バイトから帰宅後に夕飯を食べながらTwitterでV6ファンのつらい気持ちをたくさん目にした。 トレンドがV6に関することで埋まっていた。

 

非ヲタによるV6ありがとうという言葉

 

いや、まだ解散してないから。そういうの11月2日以降にして…

 

そんな風に精神的におかしくなりながら、フォロワーさんの優しい言葉に泣いたりもした。

 

日付が変わってRIDE ON TIMEが放送。

 

冒頭でモノクロになる剛健のツーショット。

 

「ひろし〜!」と言いながら長野くんにカメラを向ける准くん。

 

V6の中でも特に大好きなコンビが1年後には見られなくなる。それがつらくて悲しかった。

 

トニセンは存続するが、今までのような関係や供給かわからない。スキップをする坂イノを見ながら不安も出てきた。

 

 

それから時が経って2021年11月1日。V6は解散した。

 

そして今日は2022年3月12日、V6の解散発表から1年を迎えた。

 

1年前の今日からは想像もつかないくらい穏やかにこの日を迎えることができた。

 

まぁくんは1月にMurder for Twoが開演。ひかりTVでGift for Xが放送中。そしてこの先にはOZや花咲万太郎も控えている。

 

長野くんはまぁくんと同じくひかりTV長野博の極めしモノが放送中。フォエプラが控えていて、グルメや料理に関する番組の出演も続々と決まっている。

 

井ノ原くんは今年も特捜9の放送が決定。様々なジャンルでのMCも決まっている。

 

そしてトニセンはOisixのCMに出演。

 

ごぉくんは12月にTwitterを開設。年末にはYouTube上でDEATH DAYSという短編映画を公開。そして今日は劇場版のDEATH DAYSの公開日。年明けに前科者が公開され、みんな我が子の公演も控えている。

 

健ちゃんは現在陰陽師が公演中で、今日が東京千秋楽。11月2日にはInstagramを開設して、クリスマスにはファンクラブ会員限定で生配信をしてくれた。先述した陰陽師の告知でたくさんの番組にゲスト出演もした。

 

准くんはヘルドッグスで出演が決まっている。解散直後にあったananアワードでの大賞受賞やブルーリボン賞の受賞もあった。

 

V6grooveは円盤化が決まり、avexや事務所のYouTubeからLIVEの映像が公開された。そして准くんが撮った写真の写真展も決まり、写真集が発売される。

 

V6は変わらない。11月2日以降も供給の波でファンを溺れさせる。

 

そして変わらずにV6のこと、メンバーのことをファン以外から見たり聞いたりできる。

 

健ちゃんはインスタで准くんやごぉくんの誕生日をお祝いしてくれた。先述の生配信でトニセンに生電話をしたり、ごずの名前を出してくれた。

 

あの日の私にタブー扱いされていないから死ななくて大丈夫と伝えたい。

 

 

今日も死んでなくて、おめでとう。

 

ファンを死なせないでありがとうV6…

 

 

さて、そういうことで渋谷に行ってきます。